クリスタで漫画原稿や複数ページ作品を作っていると、ページ下部やノド側に表示されるノンブルを消したい場面があります。
しかし、ノンブルは通常の描画レイヤーとは違い、作品設定や書き出し設定に連動して表示されるため、消しゴムで消そうとしても消えないことがあります。
クリスタのノンブルを消すには、作品全体から消すのか、書き出し時だけ消すのか、特定ページだけ消すのかを分けて考えることが大切です。
ここでは、ノンブルと隠しノンブルの違い、作品基本設定の変更方法、書き出し時に残さないための注意点まで、迷いやすいポイントを順番に整理します。
描きやすさにこだわった漫画原稿用紙
クリスタのノンブルを消す方法6つ
クリスタのノンブルを消す方法は、作品全体の設定を変える方法と、出力時だけ非表示にする方法に分けると理解しやすくなります。
作品基本設定を開く
複数ページ作品でノンブルを消したい場合は、まずページ管理メニューから作品基本設定を変更する画面を開きます。
ノンブルはページごとの絵ではなく作品全体のページ番号設定として扱われるため、個別レイヤーを探すよりも設定画面を見るのが近道です。
作品基本設定の中にあるノンブル項目をオフにすると、基本的にはページ上に表示されているページ番号をまとめて非表示にできます。
開いているページファイルが多い場合は、保存状態や表示の更新に注意しながら、設定変更後に作品全体を見直すと安心です。
| 操作場所 | ページ管理 |
|---|---|
| 対象 | 複数ページ作品 |
| 目的 | 作品全体の非表示 |
| 注意点 | 隠しノンブルも別確認 |
ノンブルのチェックを外す
作品基本設定を開いたら、ノンブルの項目を探してチェックを外します。
ここでいうノンブルは、本文ページの下部や指定位置に見える通常のページ番号を指します。
チェックが入っていると、レイヤーパレットに見当たらなくてもページ番号が自動的に表示されることがあります。
消したつもりなのに再表示される場合は、作品設定側でノンブルがオンのままになっていないかを優先して確認します。
- 作品基本設定を開く
- ノンブル項目を探す
- チェックを外す
- 全ページを確認する
隠しノンブルも外す
通常のノンブルを消しても、ノド側や下部に小さな数字が残る場合は、隠しノンブルがオンになっている可能性があります。
隠しノンブルは印刷所や製本作業でページ順を判別するために使われることがあるため、通常のページ番号とは別項目として扱われます。
読者に見せるページ番号を消したいだけなら通常のノンブルだけで足りる場合もありますが、画面上や書き出し後に数字を完全に消したいなら隠しノンブルも外します。
とくに同人誌入稿用の設定から作成した原稿では、隠しノンブルが自動的に関係していることがあるため注意が必要です。
書き出し設定を変える
作業画面ではノンブルが見えていても、完成画像や入稿データには入れたくない場合は、書き出し時の出力イメージ設定を変更します。
クリスタでは画像を書き出すときに、下描き、トンボ、基本枠、テキスト、作品情報、ノンブルなどを出力に含めるかを選べる場合があります。
そのため、画面上で確認用にノンブルを見せたまま、書き出しファイルだけノンブルなしにする運用も可能です。
ただし、書き出し形式や作品設定によって表示される項目が変わることがあるため、最終データを開いて実際に数字が残っていないか確認します。
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 画面だけ見たい | 表示は残す |
| 画像に不要 | 出力を外す |
| 入稿前 | 書き出し後を確認 |
| 不安な場合 | 別名保存で検証 |
特定ページだけ移動する
表紙や扉ページなど、特定ページだけノンブルを見せたくない場合は、ノンブルの扱いをページ単位で考える必要があります。
クリスタでは、オブジェクトツールやテキストツールでノンブルを選択し、キャンバス外へ移動できるケースがあります。
この方法は作品全体のノンブル設定を残したまま、特定ページだけ数字を見えない位置へ逃がしたいときに役立ちます。
ただし、印刷範囲や書き出し範囲に入らない位置へ移動できているかを確認しないと、意図しない場所に数字が残ることがあります。
新規作成時に切る
これから原稿を作る段階なら、新規キャンバス作成時点でノンブルをオフにしておくのがもっとも安全です。
コミックや同人誌入稿の設定を選ぶと、ページ番号、隠しノンブル、作品情報などの項目が最初から用意されることがあります。
完成後に消すよりも、最初から不要な項目を外しておくほうが、表紙や本文のページ番号ずれに悩みにくくなります。
ノンブルなしの作品を何度も作る場合は、作成時の設定をメモしておくと次回以降のミスを減らせます。
- 新規作成時に確認
- 同人誌設定を見直す
- 隠しノンブルも確認
- 不要なら最初から外す
ノンブルが消えない原因を切り分ける
ノンブルが消えないときは、消している対象が通常ノンブルなのか、隠しノンブルなのか、作品情報なのかを分けると原因を見つけやすくなります。
通常ノンブルではない
ページに表示されている数字が、通常のノンブルではなく作品情報や隠しノンブルである可能性があります。
作品名、作者名、ページ数、ページ番号のような情報は、設定画面内で近い場所にまとまっていることがあり、見た目だけでは判別しにくい場合があります。
数字だけが残る場合は、ノンブルのチェックを外したあとに、隠しノンブルや作品情報の表示項目も順番に確認します。
項目ごとに一つずつオフにして表示を見比べると、どの設定が原因かを特定しやすくなります。
| 見えるもの | 疑う設定 |
|---|---|
| 大きいページ番号 | ノンブル |
| ノド側の小さい数字 | 隠しノンブル |
| 作品名や作者名 | 作品情報 |
| 枠線や十字 | トンボ |
表示だけが残っている
クリスタでは、画面上の表示と書き出し後のファイルに含まれる情報が同じとは限りません。
作業中の目印として見えているだけなら、出力イメージでノンブルを含めなければ完成ファイルには入らない場合があります。
逆に、画面では気づきにくくても、書き出し設定でノンブルが含まれていると、完成画像に数字が出ることがあります。
そのため、消えないと感じたときは、作業画面、プレビュー、書き出し後のファイルを分けて確認します。
- 作業画面の表示
- 書き出し設定
- 完成ファイル
- 入稿前プレビュー
ページ管理が影響している
複数ページ作品では、個別ページを開いているだけでは作品全体の設定を変更できていない場合があります。
ページ管理ウィンドウから作品基本設定を変更する必要がある場面では、単独ページの編集画面だけを見ても原因にたどり着きにくくなります。
とくに表紙込みの作品や同人誌入稿用の作品では、本文ページ、表紙ページ、隠しノンブルの扱いが分かれることがあります。
ページ管理側の設定を見直したうえで、全ページを一覧で確認すると、どのページに数字が残っているかを整理できます。
書き出し後にページ番号を残さない設定
クリスタのノンブルを消す目的が完成画像や入稿データに数字を入れないことなら、書き出し前の設定確認が重要です。
出力イメージを見直す
書き出し時に表示される出力イメージの項目では、ノンブルを含めるかどうかを設定できる場合があります。
ここでノンブルがオンになっていると、作品基本設定で必要なページ番号を残している場合でも、書き出しファイルに数字が入ります。
反対に、作業上はページ順を確認したい場合でも、出力時にノンブルを外せば完成データには反映させない運用ができます。
毎回同じ形式で書き出していると見落としやすいため、最終提出前だけは出力イメージの項目を丁寧に見直します。
| 項目 | 判断 |
|---|---|
| ノンブル | 不要なら外す |
| テキスト | 文字原稿なら注意 |
| トンボ | 入稿条件次第 |
| 基本枠 | 通常は不要 |
入稿条件を優先する
同人誌や商業原稿では、ノンブルを消してよいかどうかが提出先の条件によって変わります。
読者に見せるページ番号は不要でも、印刷所側の確認用に隠しノンブルが必要な場合があります。
自分の見た目だけで完全に消してしまうと、ページ順の確認が難しくなることがあるため、提出先の指定を優先します。
指定が曖昧な場合は、通常ノンブルと隠しノンブルを分けて扱い、完成見本と入稿データで必要な表示を変えると安全です。
- 印刷所の入稿要項
- 隠しノンブルの要否
- 表紙の扱い
- 本文開始ページ
形式ごとに確認する
JPEG、PNG、PSD、PDFなど、書き出し形式によって確認すべきポイントは変わります。
画像形式では見た目に数字が焼き込まれるため、書き出し後に開いてノンブルが残っていないかを確認することが大切です。
PSDの場合は、レイヤー構造や背景として出力する設定によって、提出先での見え方が変わることがあります。
PDFで出力する場合も、ページ順と表示範囲を確認し、余白や裁ち落とし付近に数字が残っていないかを見ます。
| 形式 | 確認点 |
|---|---|
| JPEG | 画像に焼き込み |
| PNG | 透明部分と余白 |
| PSD | レイヤーと背景 |
| ページ順と範囲 |
表紙や特定ページだけ消したい場合
作品全体ではなく表紙や一部ページだけノンブルを消したい場合は、全体設定を切る前にページごとの目的を整理します。
表紙は別扱いにする
表紙、裏表紙、本文ページは、原稿設定上で扱いが分かれることがあります。
本文にはページ番号を残したいけれど表紙には出したくない場合は、表紙ページだけノンブルが入らない設定や書き出し範囲を検討します。
表紙込みで作成した作品では、表紙設定を外すとページ構成自体が変わる場合があるため、作業後のページ順も確認します。
すでに完成に近い原稿では、必ず別名保存してから表紙設定やノンブル設定を変更するほうが安全です。
| ページ | 考え方 |
|---|---|
| 表紙 | 番号なしが多い |
| 裏表紙 | 番号なしが多い |
| 本文 | 条件次第 |
| 奥付 | 見せ方次第 |
本文開始を意識する
本文の最初のページだけノンブルを消したい場合は、ページ番号の開始位置と表示位置を分けて考えます。
番号そのものをずらしたいのか、特定ページだけ見せたくないのかによって、適した方法が変わります。
たとえば本文全体の番号を調整したいなら開始番号の設定が関係し、見た目だけ消したいなら特定ページの移動や書き出し範囲の工夫が候補になります。
ページ数が多い作品では、途中で番号が飛んでいないかを一覧で確認しておくと安心です。
- 開始番号を調整
- 特定ページを非表示
- 書き出し範囲を指定
- 完成後に一覧確認
隠しノンブルを残す
読者に見えるノンブルは消したいけれど、入稿作業のために隠しノンブルだけ残したい場合があります。
隠しノンブルは通常のページ下部に見せる番号とは役割が違い、製本時やファイル確認時の目印として使われることがあります。
見た目をすっきりさせたいだけなら、通常ノンブルを外して隠しノンブルを残す構成も選択肢になります。
ただし、提出先が隠しノンブル不要としている場合は、書き出し後のファイルに余計な数字が残らないようにします。
| 目的 | 残す項目 |
|---|---|
| 見た目優先 | どちらも外す |
| 入稿確認 | 隠しだけ残す |
| 読者向け | 通常だけ残す |
| 完全非表示 | 両方外す |
作業前に避けたい失敗
ノンブルを消す操作は簡単に見えますが、原稿全体のページ設定に影響するため、変更前の準備をしておくと失敗を防ぎやすくなります。
別名保存をする
完成済みの原稿でノンブル設定を触る場合は、先に別名保存やバックアップを作ります。
ノンブルだけを消すつもりでも、表紙設定、同人誌用設定、ページ構成の変更が関係する場合があります。
元データを残しておけば、ページ順が崩れたときや、入稿条件に合わせてノンブルを戻したいときに復旧しやすくなります。
とくに締切前の原稿では、直接本番ファイルを変更せず、複製したファイルで出力テストをするほうが安心です。
- 本番ファイルを残す
- 複製で試す
- 変更後に見比べる
- 入稿前に再確認
レイヤー削除に頼らない
ノンブルは通常の描画レイヤーやテキストレイヤーとは違い、作品設定によって自動表示されることがあります。
そのため、レイヤーパレットの中からページ番号らしいレイヤーを探して削除しようとしても、原因にたどり着けない場合があります。
見えている数字を消しゴムで消せないときは、レイヤーではなくノンブル設定や出力イメージ設定を疑います。
ただし、自分で手打ちしたページ番号は通常のテキストレイヤーなので、どちらの数字なのかを最初に判別することが大切です。
| 数字の種類 | 消し方 |
|---|---|
| 自動ノンブル | 設定を変更 |
| 隠しノンブル | 専用項目を変更 |
| 手打ち文字 | レイヤーを編集 |
| 作品情報 | 作品情報を変更 |
再発防止の型を作る
毎回ノンブルを消す作業が発生するなら、最初からノンブルなしの作成手順を決めておくと効率的です。
新規作成時の設定、作品基本設定、書き出し時の出力イメージを自分用の確認項目としてまとめておくと、同じミスを繰り返しにくくなります。
原稿テンプレートを使っている場合は、テンプレート側にノンブルや隠しノンブルの設定が残っていないかも確認します。
完成後に慌てて消すよりも、作成前、作業中、書き出し前の三段階で確認する流れを作ると安定します。
- 作成前の設定
- ページ管理の設定
- 書き出しの設定
- 完成ファイルの確認
ノンブルは設定場所を分ければ迷わず消せる
クリスタのノンブルを消すときは、まず作品全体から消したいのか、書き出し時だけ消したいのか、特定ページだけ消したいのかを決めることが重要です。
作品全体から消すならページ管理の作品基本設定でノンブルと隠しノンブルを確認し、完成データに入れたくないだけなら書き出し時の出力イメージを見直します。
表紙や扉ページだけ消したい場合は、全体設定を切る前に、ページ移動、表紙設定、書き出し範囲のどれが合うかを選びます。
ノンブルが消えない原因は、通常ノンブル、隠しノンブル、作品情報、手打ちテキストの混同であることが多いため、見えている数字の正体を切り分けると解決しやすくなります。
入稿用の原稿では、見た目の不要さだけで判断せず、提出先が隠しノンブルやページ確認用の数字を求めていないかも確認してから最終データを書き出します。
描きやすさにこだわった漫画原稿用紙

